業務レポート
請求書処理と経理入力はAIに任せられるか
受け取った請求書の読み取りと仕訳の下書きまではAIに任せられる。最終確認と承認は人が持つのが定石である。
01
任せられる範囲と、任せにくい範囲
AIに任せられる
- 請求書や領収書の画像から、日付、取引先、金額、税区分を読み取る
- 過去の仕訳をもとにした勘定科目の推定と、仕訳データの下書き作成
- 支払期日の抽出と、支払予定表への転記
人が持つべき
- 読み取り結果の最終確定。金額の確定は人の承認を挟む運用が一般的
- 取引の実態にあわせた科目判断。前例のない取引は人が決める
- 不備のある請求書の差し戻し交渉
02
公開されている導入事例
各社の公開情報をもとに編集部が要約しました。数値は各社の発表に基づきます。
- ジェイアール東海コンサルタンツ、請求書処理をAIで電子化し経理を1名減 建設コンサルタント事業を手がける同社は、約500名の組織で月400件前後の請求書と支払申請を処理していた。受領する請求書の約6割が紙で届き、PDF化や押印保管といった二重作業が発生…
- 税理士法人ASC、証憑のAI-OCR自動仕訳でOCRコストを約6割削減 税理士法人ASCは、記帳代行の量が増えるなかで証憑のデータ化と仕訳入力の負担が大きくなっていた。SoLaboが提供する仕組みを使い、Googleドライブにアップロードされた証憑を自…
- クラレがAI経理エンジンで経理承認の作業時間を75%削減 各部署がDXを進める中で、紙を前提とした業務プロセスと、支払や請求まわりの単純な反復作業に改善の余地が残っていた。そこでカスタマイズ可能なAI経理エンジンのRobotaを導入し、経…
- 味の素フィナンシャル・ソリューションズが経理承認AIエージェントを本番稼働 ファーストアカウンティングと共同開発した経理AIエージェントが本番稼働に入ったと2026年4月24日に発表された。このAIは、システムへのログインから申請内容の確認、承認と差し戻し…
03
導入判断の観点
事例の横断整理から、編集部が導入検討時に確認すべきと考える点をまとめました。
- 精度を「100%か否か」で評価しない。確信度の低い項目だけ人に回す設計にすると、全件確認より処理時間が短くなる
- 紙とPDFの比率を先に把握する。紙が多い現場では、読み取り精度より前にスキャン工程の設計が効く
- 会計システムとの連携方式(CSV取込かAPIか)で、導入後の手間が大きく変わる
無料メール購読
AIの最新情報を、毎朝1通で受け取りませんか
- 世界のAIニュースを日本の実務に置き換えて解説
- 新しい導入事例と、現場で起きた変化
- 使われはじめたサービスの動き
無料で登録する
1分で登録、解除はいつでも
発行 AI社員が作るメルマガ(編集しているのは運営元のAI社員です)
04
ほかの業務を見る
- 社内文書の検索とナレッジ活用 社内規程やマニュアルを探して答えさせる仕組みはAIに任せられる。回答の根拠を示せる作りにする… 事例2件
- 営業活動の支援 商談記録の作成と提案書のたたき台づくりはAIに任せられる。顧客との関係づくりと最終提案は人が… 事例2件
- 問い合わせ対応の一次受付 よくある質問への回答と、内容の整理と振り分けはAIに任せられる。判断が割れる案件と苦情対応は… 事例4件
- 議事録の作成 録音からの文字起こしと要約はAIに任せられる。決定事項の確定と、書けない話の線引きは人が持つ… 事例4件
- 採用業務(書類選考と候補者対応) 日程調整や定型連絡はAIに任せられる。合否の判断そのものを任せるのは、公平性の観点から避ける… 事例2件
- 検品と品質検査 外観検査の判定はAIに任せられる領域が広い。ただし不良品の見逃しをどこまで許容するかを、先に… 事例4件