業務レポート
検品と品質検査はAIに任せられるか
外観検査の判定はAIに任せられる領域が広い。ただし不良品の見逃しをどこまで許容するかを、先に決める必要がある。
01
任せられる範囲と、任せにくい範囲
AIに任せられる
- 製品外観の傷、汚れ、欠けの検出
- 検査結果の記録と、不良傾向の集計
- 目視検査の一次判定
人が持つべき
- 検査基準そのものの決定
- 判定が割れた製品の最終判断
- 前例のない不良の原因究明
02
公開されている導入事例
各社の公開情報をもとに編集部が要約しました。数値は各社の発表に基づきます。
- キユーピーがカット野菜の検査工程にAI検査装置を導入 キユーピーは自社開発したAI原料検査装置を、グループのデリア食品が運営する惣菜工場へ展開したと発表した。対象はいちょう切りニンジンの検査工程で、2019年1月から稼働している。装置…
- 大阪タケナカが黒ゴムパッキンの全数検査をAIで自動化 HACARUSは、AI外観検査ソフト「HACARUS Check」が大阪タケナカで黒色ゴムパッキンの全数自動検査を実現したと発表した。黒いゴムは陰影が出にくく画像検査が難しい部類と…
- レゾナック、球状アルミナの画像検査にディープラーニングを導入 レゾナックは、グループのセラミックス事業が富山工場で製造する球状アルミナの画像検査に、ディープラーニングを用いた画像解析技術を取り入れた。発表によると、AIの学習に使う教師データは…
- 鶴弥、粘土瓦の外観検査に検査AIを採用し自動化 粘土瓦メーカーの鶴弥は、外観検査工程の自動化システムにMENOUの「検査AI MENOU」を採用した。発表によると、粘土瓦は焼き物ゆえに色や形に個体差が出るため、これまで人の目に頼…
03
導入判断の観点
事例の横断整理から、編集部が導入検討時に確認すべきと考える点をまとめました。
- 見逃し(不良を良品と判定)と過検出(良品を不良と判定)のどちらを避けたいかで、設計がまるで変わる。両方を同時に最小化はできない
- 学習用の不良品画像が集まらないことが最大の壁になりやすい。不良が少ない優良な工程ほどこの問題は重い
- 照明と設置位置の条件を固定できるかが、精度を左右する。現場の物理条件の整備が本体作業になる
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04
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